プリズム


やっぱり流星…蕾美さんのこと…


「莉桜ちゃん。わたしの話…聞いてくれる?」


えっと聞き返すといつもより大人びた蕾美さんの声と顔。


「なんです…か?」


気持ちいい、穏やかな風が病室内を駆け抜ける。


真剣な話だということは表情を見れば一目瞭然だった。


「蕾美さん…?」


なかなか開こうとしない蕾美さんのくちびる。


「ん…莉桜ちゃんに…お願いがあってね?」




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