プリズム
「なんでも聞きますよ!!わたしにできることならなんでも!!」
にこりと微笑むと心底ホッとしたような蕾美さんの横顔。
「じゃあ…黙って受け取って?」
そしてベッドの引き出しから差し出してきたのは白い封筒、二枚。
「手紙…ですか?」
「ん。わたしがいなくなった時に読むね」
「…ッ!!?」
言わなくても意味はわかる。つまり、わたしが今渡されたのは…
遺書なわけだ―…
「なっ…えっ!!?」
「なんでも聞くんでしょ?お願い…わたしがこの世から…」