プリズム


「しっかりしろ…大丈夫だから」


「ん、莉桜ちゃんと流星の結婚式には行きたいからね」


「な…馬鹿」


デコピンをすると純粋に彼女は痛がった。でもそんな日がいつか…とも思っていた。


「じゃ、俺もいくわ」

「はーい。じゃね」

「あぁ……」












俺はわかってなかった。


いつか、が来ないことも。


蕾美が俺がいなくなってからすぐ発作を起こしていたことも。



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