チョコとトマト標識
+お姉ちゃんの友達。
+++
その後は30分ほど待ったけど、唇の青くない藤木くんは帰ってくる様子もなく。
かと言って生徒会の誰かが来る様子もなく。
私は静かにカバンを肩にかけて、生徒会室から出てとぼとぼと家に向かった。
外はやけに寒くて、指先がすぐに冷える。
制服のポッケに手を突っ込んでもあまり暖かくならなった。
―――
「ただいま~…」
自分でもわかるダルそうな声が家中に響く中、リビングの方からやけに多い騒ぎ声が聞こえた。
お姉ちゃんかな…。
私には5つ上で大学生のお姉ちゃんが居て、見たことはないけれどたまに家に友達を呼んでいたりする。
それでもほとんど夜なのに、今はまだ夕方。
めずらしいなあ、なんて考えながらも自室がある2階へ向かった。
自室に入ると、お母さんがこの前送ってきた花の匂いが鼻をさした。
お母さんとお父さんは今海外に行っていて、実はこの家に住んでいるのはお姉ちゃんと私二人。
「二人とも大きいし大丈夫よね」
と実に脳天気な母と父はあはははと笑って飛んでった。
だから別にお姉ちゃんが友達を連れてくるのはにぎやかでいい。
会ったことないけど。
その後は30分ほど待ったけど、唇の青くない藤木くんは帰ってくる様子もなく。
かと言って生徒会の誰かが来る様子もなく。
私は静かにカバンを肩にかけて、生徒会室から出てとぼとぼと家に向かった。
外はやけに寒くて、指先がすぐに冷える。
制服のポッケに手を突っ込んでもあまり暖かくならなった。
―――
「ただいま~…」
自分でもわかるダルそうな声が家中に響く中、リビングの方からやけに多い騒ぎ声が聞こえた。
お姉ちゃんかな…。
私には5つ上で大学生のお姉ちゃんが居て、見たことはないけれどたまに家に友達を呼んでいたりする。
それでもほとんど夜なのに、今はまだ夕方。
めずらしいなあ、なんて考えながらも自室がある2階へ向かった。
自室に入ると、お母さんがこの前送ってきた花の匂いが鼻をさした。
お母さんとお父さんは今海外に行っていて、実はこの家に住んでいるのはお姉ちゃんと私二人。
「二人とも大きいし大丈夫よね」
と実に脳天気な母と父はあはははと笑って飛んでった。
だから別にお姉ちゃんが友達を連れてくるのはにぎやかでいい。
会ったことないけど。