チョコとトマト標識


―――――


「―――あれ、」


今日は何かと大変だった学校からとぼとぼと帰ると、家の前にはお姉ちゃんと男の人3人が固まってなにやら話しをしていて。

特に大声を出して何かを言っていたおねえちゃんが私に気がついた。


「あ、よ、陽ちゃんっ お帰りっ」


なにやら焦っているお姉ちゃんは、舌が上手く回っていないのに、早口で私に手を振った。
それから目を泳がせて、あわてた様子で男の人三人に何か言う。

大学の友達かな?
なんて疑問符をつけながら『ただいま』と返すと、お姉ちゃんは挙動不審に『家にプリンあるからっ』なんていって私を強制的に家へと押し込んだ。

家に入る前見えた男の人3人は、皆顔が整っていて。
お姉ちゃんはすごいなあ、なんてのん気な事を思った。



てゆうか、




お姉ちゃん、またなんか私に隠してる。






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