大好きな君へ
プロローグ
欠伸しながら気だるげに家を出て、自転車を飛ばして学校へ。

適当に勉強して、カッコつけるために部活もやってみたりなんかして。

たまに学校をサボって、色んな場所に遊びに行った。

嫌だという君を無理やり一緒にサボらせたことも何度もあった。

友達とつるんで、女ナンパして、遊びまくって。

当然、進路のことなんてまだ全然興味なくて、地元の高校にでも進学すればいいか、なんて簡単に考えていたあの頃。

進路、進路とうるさい教師や親が煩わしくていい加減うんざりしていた。

将来のことなんかちっとも気にならなくて、まあどうにかなるだろう程度にしか考えていなくて。

それでも君が隣にいることだけは、この先変わることのない確かなものだと思っていた。

俺の頭の中の未来予想図で君はずっと、俺の隣に描かれていたんだ。

この未来が変わることだけはないと信じていた。


君が消えてしまったあの日までは・・・

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