大好きな君へ
道化師
どんなに時が経っても、色褪せない君の笑顔。
消えてはくれない君の言葉。
その声はまるで君が耳元で囁いてくれているかのように鮮明で、耳に残って離れない。
君の言った一言ひとこと全部が俺の脳裏に刻みついていて鳴りやまない。
『俊哉』
懐かしい君の声。
『ねえ、知ってた?』
求めてやまない君の言葉を、なぜこんなにも辛いと思ってしまうのだろう。
例えこの行為に意味なんてないとわかっていても、耳を塞がずにはいられない。
『私、ずっと―――』
その続きは聞きたくない。
欲しくない。
生まれてはじめて、君からの言葉を拒絶したいと思った。