大好きな君へ
君がいなくなったあの日から、もう二年という月日が経った。

あと数か月もすれば三年が過ぎてしまう。

その時間を『もう』と判断すべきか、『まだ』と言うべきか。

俺にはわからない。

だってどっちも正しく思えるから。

それでも、俺は未だに君のことが忘れられない。

あの頃と変わらず鮮明に、君の姿が思い描かれる。

声も仕草も、表情も温もりも、君が俺に触れる感触すら思い出される。

きっと忘れることなんて出来ないだろう。

とてもリアルに俺の体が記憶している。

だからかな、今でも君が隣で笑ってくれているんじゃないかって、よく思うんだ。

無意識に君の姿を探してしまうし、実際、よく考える。

なんで俺は君のいない世界で生き続けているんだろうって。

どうして俺は君の後を追わなかったんだろうって。

その思考は尽きることなく俺を襲ってくるんだ。

でもいつも、そこまで考えた後に思い出す。


ああ、そうか。

君が生きろと言ったからだって。

君が俺を生かしているんだ。

君が許してくれないから死ねないんだって。

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