大好きな君へ
大好きな君。

君のいない世界は、ひどく退屈でつまらなくて、色褪せて見えるよ。

君の声が聞こえない。

君の細く柔らかな腕が俺に触れてくれない。

君の笑顔が俺を迎えてくれない。

たったそれだけ。

それが欠けだけなのに、俺の世界は色を失った。

楽しかった毎日が幻だったかのように、一瞬で消えてしまった。


2年。

まだたったの2年しか経っていない。

それなのに、もう何十年も遠い昔の出来事みたいに俺には長く感じられる。

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