純愛爆走族
友達
始業のベルを子守唄に

四時間目をさぼると決めた俺は
屋上で昼寝をしていた


すでに昼寝をいていた
慎平はたぶん朝からここにいる…


こいつも
成績はトップクラス

なんで
授業に出席してないときが多いのに
頭がいいんだ?


なんて考えていたが
次第に意識は遠のき

睡魔が俺を侵食していく



あの夜
チームに入りたいと騒ぐ尼寺を
無理やり学校まで送り届けて

俺たちは
ツーリングを再開した


女がチームに入るなんて
もってのほかだ…


単車だってないわけだし

喧嘩だってできないだろうし


それに
『私も銀狼であります!!』

なんてバカでかい明るい声で言われたら
チームのメンツも威厳も全部崩れていきそうだ…


やっぱり

尼寺は
チームに入れるべきじゃねぇよな
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