純愛爆走族
「んなわけねーだろ!?
ただ…尼寺は
友達はいない、出来ないって言ってたから

同性で、しかも信頼できるような友達ができたなら
安心だなって思ったんだ。

俺達もあいつとは友達だけど
男だし、チームもあるから
…尼寺を遠ざける部分もあるからな。

一人だと
人間腐っちまうし…孤独はなによりも辛い。」




俺の言葉に周りが静まり返った



「昔の
俺たちがそうだった様に…ですね。」


恭介の言葉にみんなが頷く



何事もなく

尼寺のこの学校での生活が
過ぎていけばいいな…



青い空を見上げて

ふとそんな事を思ってしまった
自分が

恥ずかしくて
ごまかすように頭を振った


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