純愛爆走族
「私を庇うように
両手を広げてあの人たちの前に立って
『もうやめてください!』
って大きな声で言ってくれたんです。

嬉しかった…。
みんな見て見ぬふりをして
誰も助けてくれなかったのに…
尼寺さんは見ず知らずの私を助けてくれた。


その日から
尼寺さんは私と一緒にいてくれました。

彼女が銀狼のみなさんと仲がいい事は
周知だったので
私をいじめていた人たちも
だんだんかかわらなくなっていきました。」



三好は大きく深呼吸をする

「でも…

今日の昼休み私聞いてしまったんです。

私をいじめていた人たちが
尼寺さんを気に入らない…と話しているのを…

そして
めちゃくちゃにしてやるって話してたんです。


私…止めなきゃって思ったんです…
でも

また私が標的にされたらって思うと…
怖くて…怖くて…動けなくて…

尼寺さんに伝えようと思ったんですけど
もう、尼寺さんは早退していたんです。」
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