恋
「洋くん。いっしょに帰ろ♪」
あっ。
きた。
放課後になると
聞きたくなくても聞こえる彼女の声。
「みっみほ///」
そのあとに聞こえてくる
わたしの好きな人の声。
「おい 洋---。
見せつけんじゃねぇよ!」
男子の冷やかしの声。
何もかもが日常になっていく。
「ごめん結衣。
美帆がきたから!」
「んー。いやだ-。」
「えっ!?」
「嘘だよ(笑
早く美帆ちゃんのとこに行ってあげな?」
「おう!
じゃあな。」
「ばいばい。」
洋。
嘘なんかじゃないよ。
ホントは行ってほしくなんかないよ。
ねぇ。
気づいてよ。