「洋くん。いっしょに帰ろ♪」


あっ。

きた。





放課後になると

聞きたくなくても聞こえる彼女の声。



「みっみほ///」


そのあとに聞こえてくる

わたしの好きな人の声。




「おい 洋---。

見せつけんじゃねぇよ!」


男子の冷やかしの声。



何もかもが日常になっていく。



「ごめん結衣。

美帆がきたから!」


「んー。いやだ-。」


「えっ!?」


「嘘だよ(笑

早く美帆ちゃんのとこに行ってあげな?」

「おう!

じゃあな。」

「ばいばい。」



洋。

嘘なんかじゃないよ。


ホントは行ってほしくなんかないよ。


ねぇ。

気づいてよ。
< 30 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop