・・・・・



無言はきつい。





最初に沈黙をやぶったのは紫音だった。










「あのさ

少し話してもいい??」





「あ。

どうぞ。」




「ふっ。



あのね



俺、今好きな子がいるんだけど




その子の前になると



緊張して話せなくなっちゃうんだ。




俺、意外と小心者でさ。」


そういった紫音の笑った顔が


なんだか愛おしく見えた。












そんな事をしらない紫音は



前を向いたまま



また話しだした。




「でも



俺この前その子に告白したんだ。


そしたら



その子泣いちゃって・・・



でも頷いてくれて・・・




俺どうすればいいか分かんなくなった。




ねぇ。その子は





俺の事嫌いなのかな?」
< 6 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop