恋
聞き終わって初めてきずいた。
その子はわたしなんだ。
あぁ
わたしはなんてバカだったんだろう。
言葉にする前に
わたしは紫苑を抱きしめていた。
紫音は驚いてるみたい。
そんな紫音さえ
今では愛おしく感じられる。
「ねぇ
わたしも少し話してもいい?」
「えっ?
いいけど・・・・。」
「あのね
わたし今好きな人がいるの。
その人はかっこよくて
クラスの人気者なの。
その人に告白された時は
ホントにびっくりした。
泣いちゃったのは
嬉しかったからで
話せなかったのは
言葉にできなかったから。
でもね
今ならちゃんと言葉で言えるよ。
紫音が好き。
その子の気持ちはずっと変わらないよ。」