一つの純愛story
頭が真っ白なまま、白鳥くんのクラスについた。


なぜか無性に緊張してきた



白鳥くんいるかな…



クラスに頭を覗かせていたらいきなり、後ろから声をかけられた



「あれ?なんでれいらがここにいるん?」



振り返ってみると…そこには白鳥くんと涼がいた。



「えっと…あのー……」



心の準備が整っていなくて上手くしゃべれないよお…



「おいおい、落ち着いてしゃべれないのかよ(笑)」



そうおちゃらけている白鳥くんの笑顔を見ていると胸が苦しくなってくる



これから私は白鳥くんの笑顔を壊すのかもしれない…



すごく怖い……



そんなとき「れいら、手に持ってるの何?」と涼の声が聞こえた



渡すのなら今だよね!



「これね、瑠花に白鳥くんに渡して欲しいって言われたんだ」



「だから覗いていたんだね、サンキュ」



白鳥くんは笑顔で私に言ってくれた



「そーゆーことだから、はい。」



今の私の精一杯の笑顔で渡した



「じゃあ、またね。」



私はその場を1秒でも早く離れたくて近くのトイレに逃げ込んだ



今あの手紙を読んだのだろうか…



胸が苦しい。



---キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン



チャイムがなっちゃった…



ゆっくり立ち上がって教室へ向かった

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