一つの純愛story
「本当にそれでもいいの?」


「うん」


「そっか…」


私にはそれしか言えなかった。


その時瑠花が気まずそうに口を開いた


「れいらに一つお願いがあって、白鳥にこれを渡して欲しいの」


瑠花に渡されたものは一つの手紙だった



「何これ…」



「別れの手紙。」



「れいら、渡してくれるよね?」



「え…、うん。」



今の私にはそうしか言えなかった。



正直、白鳥くんの気持ちを考えるとかなり心が痛んだ



もし私が白鳥くんだったら…胸がチクリとした






---でも、今渡した方が傷の癒えも早いのかもしれない。



そう考えて重い足取りで白鳥くんのクラスへと向かった………
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