双子ちゃんの秘密
「話って何?」
LHRが終わってすぐ、私は屋上にダッシュした
私は足が速いから、雅也より早く着くと思ったのに、彼はいた
「えっ、と…最近、……」
「どした?」
口ごもってしまった私に雅也は不思議そうな顔をする
カレカノっぽくない?なんて言ったら、自意識過剰な気がするし、何て言えば…
ーー…っ、よし、ビシッと言おう
「私達、友達でいよう、雅也のことは好きだけど、男としてじゃなく、友達として好きなの」
「……」
そう言うと雅也は下を向いてしまった
そして、
「分かった、それじゃ」
っと言って、屋上を後にした
私はもっと何か言われるのかな、なんて思ってたから、意外にあっさりで拍子抜けした