双子ちゃんの秘密
光里の言ったことは正しかった
1人、王族に近い男性が話し掛けてきた、と思ったら
次々と人が押し寄せて来た
私は名前も顔も知らない人ばかりで(当然だけど)人に酔い始めていた
一旦、波が治まったから、ベランダみたいな所で一休みしていた
「お前が、アリアだな」
?!
誰っ!?
気づいたら、後ろに長身で全身黒の男がいた
顔はマスクで分からない
「お前を拐いに来た」
何を言ってるのかよく理解できないまま、私の口は塞がれた
「たす…、」
「助けを呼ばれちゃ困るんでね、眠ってな」
意識を失ってしまった