双子ちゃんの秘密
「ねえ、光里、私学校に行きたい」
「えっ?」
何言ってんだこいつ、みたいな目で私を見てきた
「どうしたのよ、いきなり」
「だって、楽しそうだし。だめ?」
「別にだめって訳じゃ…」
「やったーーーーー!!」
絶対だめって言われると思ってたから、ダメ元で言ったから、私も驚いた(笑)
「…なんだよ、朝から騒いで」
莉音が起きてきた
今はまだ朝の5時位。結構早かった
「おはよ、莉音」
「莉音、来週から学校行くわよ。」
「あ?」
「もう、来週から私達、中学生だって!!学校に行けるの!!」
寝ぼけて頭が回らないのか、ぼけーっとしてる莉音
「学校か、うん。……って学校っ!?」
「うん、そうだよ♪」
「うるさい、兄貴…、何騒いでんだよ」
いつもこんな騒がない莉音が、大きな声を出したから、詩音まで起きてきた