双子ちゃんの秘密




「あっ、」





可愛いアクセサリーショップがあったから、ちょっとだけ覗いてみた





すぐ出るし、何も言わなくても良いよね…













…って思ってたら、すごく可愛いネックレスがいっぱいあって、










あって、あって……



気がつくと、そこに一時間ぐらいいた





やばっ、そう思って店を出たけど、当然居なかった



携帯とか持ってなかったし、完全に迷子になっていた





「どうしよ…」





「ねぇ、」




「莉音っ?」





…にしては声が低い?




ほっとして、振り返ると知らない人達がいた




よく分かんなくて、首を傾げると



顔を赤くして、こう言った




「君1人?一緒に遊ばない?」




今は1人だけど、さっきまでは1人じゃなかったから、どっち?




…とか思ってると、肩を捕まれた




「無視?ひどいなぁ、高校生だよね、どっか行こうよ」





「肩離して、あなた達とは遊べない…、じゃ」






「ちょっ、おい!!」





怖かったから、全力でダッシュしたら、逃げ切れた







だいぶ遠くに来ちゃって、どんどん不安になっていった



とりあえず近くにあったベンチに座っていると、





「おい、」




「いやっ、」



また肩に手を置かれたから、退けると




「朱里っ!!」




莉音達がいた




「どこ行ってたの!?探したんだからね」





「光里ー…」




怒られたけど、安心したから思わず抱きついたら、暑いって避けられた






だから代わりに、



「莉音ー」





「うわっ」



莉音に抱きついた、頭をポわしゃわしゃしてくれて、


ほんとに安心して涙が出そうになったのは、秘密





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