守られし寵妃
1章
高校生活
―ジリリリリリリリリ―
ドカッ。
あ、朝か。
またやっちゃった。
さっきの、ドカって音はあたしが目覚まし時計を壊した音。
お愁傷様。
目覚まし時計42代目。
あたしは、寝起きがスッゴイ悪くて目覚まし時計が鳴るたびこんな感じ。
あたしは、時計をゴミ箱に捨ててリビングに向った。
「おはよ」
リビングに行くと、鼻歌を歌いながら朝ご飯を作ってる母がいた。
あたしの声に、母は振り向いて・・・・、
「美麗ちゃん!おはよう今日も美麗ちゃんは綺麗で可愛いわね♪
さすが、あたしと隼人の子供だわ☆もう、ほんと可愛い。チュッ」
あたしに抱きついてあげくのはてにほっぺにキスまでした。
「あ、そうそう隼人が起きたら部屋に来いっていいってわよ」
隼人って言うのはあたしの父親。
「わかった。行ってくるから離して」
お母さんは、あたしに抱きついたまま。
「えぇー離したくな~い」
あたしは、母を無理やり離し父の部屋に向う。
廊下を歩いてると、
「お嬢、おはようごぜぇやす」
「お嬢、親父が呼んでやしたよ」
とか、こわもての人たちがあたしに挨拶してくる。
あたしの家は、日本一のヤクザ。
黒崎組。
であたしは、黒崎組次期組長。
「ん。おはよう。今から行ってくる」