守られし寵妃








今のうちに逃げよう。

あたしは、そう思い屋上に向った。


広っ!
屋上は凄い広い。
フェンスに寄り掛かりポケットから煙草を取出し火をつけた。

やっぱり、煙草はいいな~。
外で吸うと倍うまい!





空を見れば雲1つない青空。
綺麗だな。
ソラ。





ソラ。会いたい。




でも、逢うことはできない。


この青空のように心が広く。
太陽のように笑顔が明るいソラに会いたい。
ソラは、どこであたしを見守ってくれてるの?
あたしもできる事なら、ソラの元に行きたい。


ソラは、あたしの事恨んでるかな?
ソラは、あたしの事憎んでるかな?


あたしも、あの時ソラと一緒に逝きたかった。



ソラ。

もう一度、美麗って呼んでよ。
もう一度、笑い掛けてよ。
もう一度、声を聞かせてよ。
もう一度・・・・。










会いたい。




< 10 / 45 >

この作品をシェア

pagetop