守られし寵妃




お風呂も広い。



お湯を入れてお風呂場を出た。





部屋に行ってベットに寝っころがって今日の空を思い出す。







凄い綺麗な空。


青空。
夕焼け。
星空。

全部が好き。



彼方のすべてが好きなように。

・・・・あの時、あたしに力があれば。
あの時のあたしは、全国1位って言うあたしには重すぎる看板を背負ってた。
たいした力もないただのガキ。

地位と名声に・・・身を任せてたガキ。

地位、名声があれば何でもできる・・・。

そう思ってた。

だけど実際は、違う。





実力。
あの時のあたしに実力があれば、・・・ソラは今もいたのに。


ソラがいなくなって、初めて自分が無力だって分かった。


なんで、ソラなの?
なんで、あたしじゃないの?

なんで、あたしも連れてってくれなかったの?



ソラがいないと、あたしの世界は灰色なんだよ?
色のつかない世界なんだよ?












< 17 / 45 >

この作品をシェア

pagetop