守られし寵妃
お風呂も広い。
お湯を入れてお風呂場を出た。
部屋に行ってベットに寝っころがって今日の空を思い出す。
凄い綺麗な空。
青空。
夕焼け。
星空。
全部が好き。
彼方のすべてが好きなように。
・・・・あの時、あたしに力があれば。
あの時のあたしは、全国1位って言うあたしには重すぎる看板を背負ってた。
たいした力もないただのガキ。
地位と名声に・・・身を任せてたガキ。
地位、名声があれば何でもできる・・・。
そう思ってた。
だけど実際は、違う。
実力。
あの時のあたしに実力があれば、・・・ソラは今もいたのに。
ソラがいなくなって、初めて自分が無力だって分かった。
なんで、ソラなの?
なんで、あたしじゃないの?
なんで、あたしも連れてってくれなかったの?
ソラがいないと、あたしの世界は灰色なんだよ?
色のつかない世界なんだよ?