守られし寵妃





ーガラガラガラー


教室に入ると、話してた途中の仁の姿と固まってる皆の姿。


「仁。ゴメン。遅刻した」

「美麗さんおはようございます。美麗さんなら遅刻しても大丈夫っすよ!」

「ホント、ゴメン」

「いえ、ホント大丈夫ですから。気にしないで下さい」

「ありがと」


そう言って自分の席に向う。


「美麗ちゃーん。おはよう」
「黒崎。おはよーう」
「今日も綺麗だぜ」



とかってクラスの男子に言われる。
話しかけられるのは、嬉しいけど・・・。
後ろの殺気がウザイ。


「おい、美麗さんに話しかけてんじゃねぇぞ」

「仁。殺気」

「はい!すみません」


いくらこのクラスが族関係のクラスだからって仁やあたしとかの殺気には耐えられないだろう。


固まってるクラスの男子はほっといて、席に座る。

あたしの周りの席は、今日も空席。
ま、あたしには関係ないけど。


「仁。寝ていい?」



教壇で話してる仁に質問する。


「いいっすよ。保健室で寝ますか?」

「ここでいい」

「そうっすか。てめぇ等美麗さん寝るから静かにしとけよ!」


「はいっ!(美麗さんにだけ甘い)」




机に突っ伏して寝る体制をとる。

昨日、寝付くのは早かったんだけど夢で起きてしまったからそんなに寝てない。
だから、眠い・・・。



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