守られし寵妃
つか、今何時?
外、結構暗いんだけど・・・・。
「ねぇ、今何時?」
喋りたくないけど、此奴に聞くしかないかぁ。
「・・・・6時だ。」
「ヤバっ!帰んなきゃ!」
帰って組の仕事をしなくちゃなんないんだ・・・・。
完全に忘れて寝てしまった・・・・・。
「寮の部屋まで送る」
ガサゴソと帰る準備をしていると。
なんとまぁ、驚き発言。
「いいよ!わざわざ大変だし!!」
大変とかの問題じゃなく・・・・関わりを持ちたくない。
一度結びついた縁を切り離すのは・・・ムリな事。
だけど!
それでも関わりを持っちゃいけない。
あたし自身が怖い。
昔の事を恐れている。
「・・・送る。」
なんなの!?
いいって言ってるんだけど?
「大丈夫。」
「いいから、荷物かせ。部屋何処だ?」
何?
この人あたしの話聞いてた??
イイって何回も言ってるんだけど!!
「え、あ、ちょっと。待って」