守られし寵妃
看病
昨日、送ってもらったし。
今何時だろう?と思い時計を見ると時刻は、午前11時半。
あたし、どんだけ寝てたんだよ!?
今日は、教室には行かない!!
教室行ってもつまんないし!
でも、まずは総長様の部屋に行って様子を見てこなくてわ!!
私服に着替えて部屋を出る。
ートントンー
一応ノックをしてみたが・・・・応答なし。
ートントンー
もう一回してみたが・・・・またも返答なし。
ーガチャー
鍵開いてる。
不用心だなぁ~。
「お邪魔します」
ーーシ~ンーー
おい。
またも返答なし!?
靴を取りあえず脱いで部屋に上がる。
リビングの方に向うとソファがあって・・・・そのソファに寝てるのは・・・・総長様。
でも、様子がおかしいぞ?
なんか、顔が赤いし、息が荒くないか??
総長様に近づきおでこに手を乗せる。
熱い。熱があるんだわ。
そりゃ、いくらノックしても応答がないはずだ・・・。
しょうがない。
少しだけ看病してやる。
あたしだって鬼じゃない。熱がある奴をほっとけないし。
あたしから関わるのは、これで最初で最後。
まず、寝室から毛布を持ってきて総長様に掛ける。
ホントは、ベットに寝かせたいんだけどあたしじゃ運ぶの無理だし。
で、タオルを氷水で冷やして絞って、おでこに乗せる。