守られし寵妃






・・・・・んっ・・・・」


冷たいのか少しだけ声を出した総長様。

後は、お粥でも作ってやるか。
米をといで、鍋に水と入れて弱火で煮る。
味付けは、米が軟やわくなってからだからまだ。

水分も飲ませなきゃ!
冷蔵庫を開け、飲み物をとろうと思ったら・・・・ビールしか入ってねぇ!!
総長様は、今までどんな生活をしてたのかぜひお聞きしたい!!

確か、あたしの部屋の冷蔵庫にスポーツ飲料が入ってたかも?
多分、入ってるよ!!


そう思い自分の部屋の冷蔵庫に急ぐ。

・・・・あった!!
あったじゃん!スポーツ飲料水!お母さん入れてくれて感謝してるよ!!

スポーツ飲料水2本を手にまた総長様の部屋に行く。


総長様は、ソファーの上でまだ夢の中。
風邪だから寝てたほうがいいに決まってるけどさ。

そんな総長様の体を少し起こし、スポーツ飲料を少しずつ飲ませる。

水分を取らせたことで総長様が目覚めてしまった・・・・。


「お前・・何で・・・ここにいる・・・」


熱があるからか少し弱弱しい。


「仁に頼まれてあんたの看病しに来たんだよ」


「余計な事すんじゃねぇ。帰れ」


「言われなくてもあんたの看病が終わったらすぐ帰るし」


「今すぐ帰れ」


「無理。あたしだって仁に頼まれてるんだから」





あたしだって、好きで看病しに来てるわけじゃないんだから!!






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