守られし寵妃
「早く来ないと、後が怖いんで」
「何もしないわよ。失礼な」
入って来たのは、あたしも知ってる人。
浅田 仁。
「え、・・・・美麗さん?」
吃驚してる仁。
「久しぶりだね仁」
「ホントに美麗さんすか?」
「うん。」
「今まで何してたんすか!?」
「色々」
「俺、マジで心配したんすからね!」
あたしの心配してくれてたんだ。
ごめんね、仁心配かけて。
「ゴメン」
「俺こそ謝らなくちゃならないです。あの時の事」
「もういいから」
「でも・・・」
「仁が無事でよかった」
「あら、2人とも知り合い?」
黎さんが聞いてきた。
「はい」
「そうっす」
仁は、あたしが13代目の時に夜叉桜に入れた。
あたしが、夜叉桜で信頼してた人の1人。
「美麗さんが転校生っすか?」
「そうよ♪」
「やった~。俺、毎日美麗さんに会える!」
仁は泣きながら「俺生きててよかった」とか「教師やってて良かった」とか言ってる。
大袈裟だな~。おいっ!
あたしに、泣くほど逢いたかったなんて!