天然さんと不良くん
第1章:ひとつ前の席



入学式。



行事の嫌いな俺にとっては邪魔で仕方ない存在。


校長の無駄に長い話しとか、親の喜ぶ顔とか…
心の底からどうでもいいと思う。



その後のHRである自己紹介が1番嫌いだ。


第一この学校は馬鹿か不良しか集まらない最悪な高校だ。


不良の俺からしたら顔見知りも多いし、知らないヤツがいても知りたいと思わないから自己紹介なんて本当に必要なかった。


だからこういう時は毎回寝て過ごす。



今回もそうして時間が経つのを待とうとしていた。




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