甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
どこまでも澄みきった蒼空のような孝太。
孝太を見ていると、思わず目を細めたくなる。
だからね、女の人を好きになれないと言った時に、あたしはてっきり……
「センパイの様子が可笑しかったのは、俺が原口主任を好きだと勘違いしてたからですか?」
「勘違い?だって、会議室で『ずっと前から好きだった』って言ってたよね?
盗み聞きするつもりは無かったけど、あたし聞いたよ!?あれは何なの?」
だって!勘違いなの?
ヤキモチ妬いていたのは、原口主任じゃなくてあたし?
「はぁ。聞きたいですか?その時の話」
孝太がぐしゃぐしゃと頭を掻いた。