甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
おまけ
①
朝目覚めると、視界一杯に映りこむ孝太のドアップに驚いた。
ちょっと、近すぎなんだけど。
息苦しかったのは、孝太の所為だったんだ。
そんなことを思いながら、あたしの身体に腕を絡ませて、子供のようにぐっすり眠る孝太を見ていると、なんだか幸せな気持ちになる。
付き合う前は、一緒に寝ても身体に触れることなんてなかったのに。
本当に恋人同士になったんだと実感が湧いてくる。
寝顔にキスしちゃおうか。
いいよね、別に。それぐらい。
孝太を起こさないように、そっと身体を動かして、その唇に触れた瞬間……
待ってましたとばかりに、ニヤリと笑う孝太。
えっ、起きてたの??
慌てて離れようとすると、強い力で引き寄せられた。