甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
   
「孝太止めてってば」

「ん?何を」


「だから、その、孝太のあたってるから」

……って、あたし何言ってるの。あぁ、恥ずかしい。


孝太はくすくすと笑って「カナのエッチ」と軽く肩に噛み付いた。


それから……

孝太はあたしの身体を優しく撫でて、うなじにチュッとキスをする。


「んっ」と身を捩ったあたしに何度もキスを繰り返し、甘ったるい声であたしの名前を呼ぶと、あたしの身体を反転させた。


「カナ、したい」

……そんな、ストレートな。


「朝から?」

「そ、朝から。ダメ?」


おねだりでもするような孝太の上目遣いに、眩暈がしそう。

寝起きの所為か、潤んだ孝太の瞳に見詰められると、ドキドキと高鳴る鼓動に胸が苦しくなっていく。


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