甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
それから、取り留めない話をしながら、ひたすら呑んだ。お鍋の野菜はすっかりどろどろ。
明日の朝は雑炊に決定だね。
「センパイ、泊まっていっすか?」
普通ダメだろう。
でも、この時のあたしは感覚が麻痺していたのか「じゃ、朝まで呑むか!!」と孝太の頭をバシバシ叩いて上機嫌になった。
30分後には、あたしは潰れてこたつで寝てしまったんだけど。
でもね、覚えているんだ。
孝太はあたしにキスをした。 最初はおでこに。
抱き抱えてベッドに運んでくれた時は、あたしの唇に。
驚いて飛び起きそうになったけど、バツが悪くて寝たフリを続けた。
いつの間にか、本当に寝てしまったけど。