甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
朝起きたら、孝太が昨日の鍋で雑炊を作っていた。
鼻歌を歌いながら、楽しそうな孝太。
お前は主婦かと突っ込みたくなったけど、二日酔いのあたしにそんな元気は無く。
のそのそと起き上がると、満面の笑みの孝太と目が合った。
「もうすぐ出来るんで、顔洗ってきて下さい。」
「ん、あぁ。ありがとう」
逆だよね、普通は。
水道の水が冷たくて、一瞬で目が冷めた。
あれ?目が腫れている。
……あたし、泣いたの?
部屋に戻ると、孝太があたしを待っていて。
「さ、食べましょう。頂きます!」
「い、頂きます……」