甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
あぁ、そうか。
あたしに恋が成就した旨を伝えたいのか。
だったら、今言えば良くない?
明日からハードな外回りが待っているというのに。
「……原口主任ってさ、あの自信って、どっからくるんだろうね」
少し意地悪な言い方に、自分でもげんなりしてしまう。
だけど、孝太は鼻を鳴らして意味ありげに笑った。
「センパイって……」
「なに?」
「あ、つくね、旨そう」
「孝太?」
「海外ドラマのセカンドシーズン、手に入ったら直ぐに持ってこいって言ったでしょ!?
今日、早速GETしましたよ。この後、一緒に見ましょ」