甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
「孝太、ちょっと真面目な話がしたい」
孝太がいくらあっちだってさ、恋人が出来たのに女の家に泊まるのはマズイ。
何もなくても、喧嘩の原因になりたくない。
振り向いた孝太は、爽やかに微笑んだ。
「ちょうど良かった。俺もセンパイに大切な話が」
よいしょと椅子に腰かけて、向かいに座るように促す。
改めて正面から見る孝太は、……何だろう。
いつか独り占めにしたいと思ってしまった、孝太に間違いなくて。
その孝太が幸せになれるなら、応援したいと思う。
うん、本当。今まで、色々とありがとう。