甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~

 
眠りが浅かったのか、冷蔵庫を開ける音で目が覚めた。

視線を向けると孝太がお茶を飲んでいた。


薄明かりの中に照らされた体は細いくせに筋肉質。

原口主任には及ばなくてもそれなりにカッコいい。

気にしてるんだろうな。

学生の時に、貧弱だってバカにされたんだって。

悔しくてそれから筋トレするようになったんだよね。


色んな事を話してくれた。

そうだよ。あんな告白までも。


あの時は、笑ってごめんね。あたしに心を開いてくれたのに。

これから、あたしは一人で過ごす時間が増えていくのだろう。


< 41 / 134 >

この作品をシェア

pagetop