甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
眠りが浅かったのか、冷蔵庫を開ける音で目が覚めた。
視線を向けると孝太がお茶を飲んでいた。
薄明かりの中に照らされた体は細いくせに筋肉質。
原口主任には及ばなくてもそれなりにカッコいい。
気にしてるんだろうな。
学生の時に、貧弱だってバカにされたんだって。
悔しくてそれから筋トレするようになったんだよね。
色んな事を話してくれた。
そうだよ。あんな告白までも。
あの時は、笑ってごめんね。あたしに心を開いてくれたのに。
これから、あたしは一人で過ごす時間が増えていくのだろう。