ふわ甘男子とツンデレ男子。
□那智side
「真実、お弁当食べよっ」
「うん」
お弁当の包みを開いて、唐揚げをほおばる。
真実は私のことをじっと見る。
「…何?」
「那智はいいよね〜、あんなかっこいい幼なじみが2人もいて」
「……へ…?」
私は真実の発言に耳を疑い、思わず箸を置いた。
「“へ?”じゃないわよ〜。あんなイケメンと話すのも私だったら出来ないもん。しかも双子だし」
真実は私をうらめしそうに見ながら、コーヒー牛乳をすすった。
「…そう?」
「そうだよ!証拠にファンクラブまであるじゃん!」
普段は静かな真実が突然大声をだして私はびっくりした。
「ゆきちゃんはともかく…弦は…「俺はなんだよ?」