ふわ甘男子とツンデレ男子。
「弦!」
声のした方を見ると、弦が私を睨んでいた。
「那智、俺はなんだよ?」
「弦は…まぁまぁかっこいい」
「まぁまぁ!?」
弦の大声にびくりと反応する私。
「那智、おまえ〜っ」
「何よ?」
「由樹の方がかっこいいってか?」
「あぁ、そうですよ?」
「はぁ?お前、よくも」
「お前じゃなくて那智ね!」
「…っ…那智〜っ」
弦は横でギャアギャア言ってたけど、私は無視して、またお弁当を食べだした。
私と弦は幼なじみ。
物心ついた時からずっと一緒。