ふわ甘男子とツンデレ男子。


──…
────……


放課後。


「那智、タイムはかろうか?」


真実がストップウォッチを持って私のところへやってきた。


「ありがと、真実。けど先にキーパー作ってこなきゃ」


「私がするよ!」


「大丈夫。ついでに先生のとこに行かなくちゃいけないから」


「那智、ありがと」


真実はそう言って、他の部員の元へ走っていった。


私は陸上部だ。

真実はマネージャー。

私が半ば強引に連れてきて、そのまま引き受けてくれた。



「よいしょっと」


キーパーを持って、私は水道へと向かった。




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