ふわ甘男子とツンデレ男子。
ジャーッ
勢いよく流れる水の音が心地よい。
顔を水で洗うと、あまりに水の勢いがよすぎてジャージの袖が濡れてしまった。
「「「キャ―ッ!」」」
キーパーを洗っていると、校舎から女子の甲高い声が聞こえてきた。
「…?」
気になって校舎の中に入ると、人だかりが出来ていた。
もしや……
「由樹先輩っ!」
「キャ―!先輩に会えて嬉しいです!!」
弦の双子の弟。
そして私のもう1人の幼なじみ。
由樹ちゃんだ。