まちづくり
「なあんでこんな道に来ちまったんだよ」
ちょっとイラつき気味だ
ヒューが呟いた。
「誰がこっちの道を選んだんだっけ?なあ、ヒュー」
僕は
皮肉気味に
言ってやった。
何故なら
途中別れ道にあい
ヒューが
「ぜったいこっちだ!」
と
自信満々に言うものだから
僕はヒューに
ついていったのだ。
そして
ついていった
結果がコレだ
沢山の木々。
右を向けば木
左を向けば木
後ろを振り向けば木
前を見れば木
足元も
明らかに通路ではないような
道
ここは
たぶん森の中だろう
登り坂になっている
疲労は
たまるばかりだ
食べ物もない
ヒューは誤魔化すように
口笛をふいた
「ヒュー…お前なあ。」