奈那子が死んだ
時間も時間だったのださっさと夕飯を作り始める。
いろいろあったから弥英ちゃんにオムライス好きか聞き忘れたなぁ…
一人暮らしをする前から忙しい母さんの代わりに夕飯を作ったりしていたので料理は得意だったりする。
サラダとスープをテーブルの上にのせ、弥英ちゃんを呼びに行く。
オムライスは弥英ちゃん来てから卵まいたほうがいいしね。
「弥英ちゃん、ご飯食べよ」
こんこんと弥英ちゃんの部屋のドアをノックした。
するとゆっくりとドアが開き、弥英ちゃんが出てきた。
「オムライスなんだけど、弥英ちゃん好きかな?」
俺がそう尋ねると、弥英ちゃんは小さな声でうんと言ってくれた。
俺は弥英ちゃんの席の椅子を引いてからキッチンへと戻り、オムライスを完成させた。
オムライスをそっと弥英ちゃんの目の前に置く。
「冷めないうちにどうぞ」