奈那子が死んだ
「和くんの好きなタイプとか知ってるわけ?」
「ママみたいなかわいい人」
ずばりと即答すると優香理はあぁとなぜか納得している。
「きっと和くんは世話焼きタイプなのね。ほっとけない子が好きなのよ」
そういわれて考えてみるとママも俗にいうほっとけない子なんだろうなと思う。
よく転んでたし、砂糖と塩間違えたり…
そんなことを考えていると和くんといたときには感じなかった寂しさが私を襲う。
もう会えない、今になって実感する。
「いいこと思いついたわ!」
暗い気持ちになって、ぼーっとしていたので思わずびくつく。
優香理はというとキラキラとした目で私を見つめている。
「私に任せなさい、弥英」
それが一番不安だなんて優香理には言えない。