奈那子が死んだ



 「昨日のことで和くんが脚フェチじゃないことが判明したわね」


 なんて言いながら優香理はうんうんとうなずいている。

 なぜかその横にいる泰地は顔を真っ赤にしてあたふたしている。



 「和くんは脚フェチだと思ったのにな~。巨乳好きだったら弥英じゃ無理だし…」

 「和くんはなんとなくフェチとかない気がするんだけど」

 「えー、男なら絶対あるって!ちなみに深宮は脚フェチね」

 「ばっ…!」


 泰地はばんっと机をたたいて飛ぶように立ち上がった。

 どうやら図星らしい。


 「泰地のことなんかこの際どうでもいいのよ」

 「えぇ!?」

 「まあ、そうね。うーん」


 ぎゃあぎゃあと騒ぐ泰地を無視して二人で頭を抱える。


 「和くんはかわいいこが好きなら私はかわいいアピールしてみるとか?」

 「それができたら苦労しないよ~」


 べちゃっと机に伏せて足をぶらぶらとしてみる。



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