奈那子が死んだ


 「ひどいこというかもだけどあんたに和くんは無理よ」

 「うっ…」

 「そんなかっこいい人が似あう人なんて…」


 3人でしゃべっているとクラスメイトに話しかけられ廊下を見てみると保険医の百花ちゃんがいた。

 百の花で百花、なんてかわいい名前なんだろう。

 名は体を表すというけれどまさにその通りだなと思うほど百花ちゃんはかわいい。

 もう何人もの男子生徒が当たって砕けているらしい。

 年上とは思えないほどかわいいし、女の私でも守りたくなっちゃう。


 「桐島さん、この書類を書いて提出してもらいたいんだけどいいかな」


 なんてにこりと微笑みながら私に一枚の紙を手渡した。

 紙は保護者や住所の変更などを記入するものであった。


 「わかりました。なるべく早く提出しますね。」

 「うん。よろしくね。」


 そういってまた花のような笑顔で微笑んで百花ちゃんは去って行った。



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