ありがとう,伝えたくて~Dear MaMa~
聞き耳をたてないので
はぶててやった。


『さーてえみが
はぶてたことやし
お母さん達は寝るよ。
明日は朝早いからあんまり
遅くまで起きときなさんなよ。
特にえみちゃん!分かった?』




『はぃは~い』


『んじゃあおやすみー。』


『おやすみー。』


おとんとおかんが寝ると
みんなもそれぞれベット
へ戻っていった。


暇になると眠くなる私は
いつの間にか眠り


についていた。






『えみー。起きなさいよー。』




耳に刺さるおかんの
声に目が覚め
時計を見る。


もう昼前。荷物をまとめ
下りる準備万端。






『箱根~箱根~
間もなく箱根です』




アナウンスが流れ
夜行列車を下りる。


さすがに東北やから
雪が積もっていた。




弟が後ろから雪を投げてくる。


『やめろちゃッ。
冷たいし。』




『うるせーオリャッ!』


『あんたたち
置いていくよー。』






箱根を観光。


ロープウェイに乗り
双眼鏡で富士山を見るが
残念ながら曇ってて
見えなかった。


『せっかくの富士山が~↓
あ~あ…』


おちこむあたしを
おとんがみると


『えみがいい子にしとったら
きっと見れるよ。』


その言葉を期待し
次の観光地に行った。


箱根といえば黒タマゴ。
みんなで食べながら
ぶらぶら歩き、そろそろ
日も落ちてきたことやし
ホテルに向かった。




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