小鳥と恋愛小説家
なんだろう……。
超辛い……。
俺はいつもの如く、机に突っ伏してるんだけど
心臓はバクバクしてるし、なんか息苦しいし………。
これが噂の恋の病と言うやつか……?
まさか頭まで痛くなるなんか……こんなに辛いもんなんて、俺……知らなかった…。
確か昔、死んだばーちゃんが『草津の湯』でも治らんと言っていた。
そりゃーすげーと思ってたけど…
そもそも『草津の湯』ってなんだろう……?
あぁ………頭痛い……………。
「おいっ!?カナっ!何かすげぇ顔赤いぞ……っ!?」
「……こ…恋?いや……草津の…が…………」
大河の声がぼんやり聞こえる。
「なに意味不明なこと言ってんだ!?天然野郎!
あちぃーーっ!!超熱あるぞっ!?保健室ーーー!!」
俺の額に手を当てた大河は大声でそう言って、フラフラな俺を保健室に連れて行ってくれた。
あぁ………風邪でしたか………。