小鳥と恋愛小説家
いちごのクレープをひとつ買って、なんだかぼうっとしてる小鳥ちゃんのところに戻る。
小鳥ちゃんは俯いて何やら一人でブツブツとつぶやいている………?
「…………だめだめだめ……勘違いしちゃだめ…………。
深い意味なんてないの…………あたしはただの小鳥ですー……………………。」
……………なんだろう………それ……??
「……………俺はただの叶夜ですよ?」
「………!!?……たっ貴っ宮く……っ!!?」
「…………?」
俺の声にガバッと勢いよく顔をあげて、くるっと大きな瞳をさらにまんまるに見開いた。
「驚かせた?………ごめん。…………はい。」
「…………っ!」
クレープを差し出せば、それと俺を交互に見ながら戸惑ってるようだった。
「……………どうぞ……?」
出来る限り優しく言ってもう一度差し出した。
「…………あ、ありがとう………。」
そう言って、おずおずと小さな手を伸ばしてクレープを受け取ってくれた。
じっと見つめた後、小さな口でパクっと一口…………
おいしかったのか、小鳥ちゃんはにこぉっと笑顔になって、またクレープを食べ出した。
一生懸命にクレープを頬張る…そんな姿はもうまさに………………
「~~~~!!」
……………し、小動物だ…………。
か…可愛すぎておかしくなりそうなんですが……………!!